第4章 Be with you
その後の仕事は無事こなした。
俺も翔くんもさすがに気持ちを切り換えて仕事はできたけど、楽屋に戻ると気まずいままで、帰りに誘われることなく今日はそれぞれ家に帰った。
どうすればいい?
翔くんに気持ちを伝えられなくてもいい。
今までの関係を取り戻したい。
ギクシャクしたまま同じグループで活動していくなんて辛すぎる。
ちゃんと謝れば翔くんは俺を許してくれるのか?
答えが見つからないまま俺の眠れない夜は続いてく…
あれから翔くんから誘いの連絡は来なくなった。
今日は3日ぶりの5人での仕事。
相変わらず俺の寝不足は続いている。
翔くんはどう思ってるんだろう。
もう2度と誘ってくれることはないのかな?
俺から誘えばOKしてくれるのかな?
恐る恐る楽屋に入ると翔くんはすでに来ていて、
「おはよ!智くん」
って笑顔であいさつしてくれた。
「おはよう、翔くん」
俺も笑顔で返す。
ちょっとホッとしたけど、それからは翔くんは新聞を読んでいて何も会話がなかった。
やっぱり前みたいには接してくれないのかな…
駄目だ!俺、どんだけ翔くんに甘えてんだよ!
自分で壊した関係なら自分で修復しなきゃ!