第4章 Be with you
「ねぇ、翔くん?」
「なぁに?」
翔くんが新聞から目を離し俺を見てくれた。
「あのさ、今日…飲みに行かない?」
すっごく緊張した。
でも翔くんからの返事がこない…
「あ~、ごめん…
今日先約があって…」
「…そっか…」
凄い勇気出したのに…残念。
誰か別の人と出掛けるんだ…
それとも俺の誘い断る為の嘘…?
「もし良ければ智くんも来る?」
「…へっ?」
俺も行っていいの?
断る為の嘘じゃないってことだよね?
「事務所の後輩たちだから
今日は知念も来るって言ってたし」
「うん!行く!」
ふたりきりじゃないけど、誘って貰えたのが嬉しくて思いっきり返事した。
「ふふっ、よかった」
翔くんが笑ってくれた。
今日の仕事はいつもより頑張れた!
俺って単純。
「智くん、用意できた?」
「うん、大丈夫!」
「じゃあ、行こうか」
「今日もおふたりでお出かけですか?」
「ううん、今日は後輩たちも一緒」
「そうなんだ
でもよかった元に戻ったみたいで!」
「相葉さん!」
ニノに突っ込まれて相葉ちゃんがはっとして慌てた。
「えっ?あぁ、ごめん」
相葉ちゃんが謝ることじゃない、俺が悪かったんだから。
「この前はごめん
みんなに迷惑掛けて」
俺はメンバーに頭を下げた。
「やめてよ、リーダー
機嫌悪い時なんて誰にでもあるし
俺なんて朝早いだけで機嫌悪いし」
松潤が冗談混じりに言ってくれた。
メンバーの優しさが有難い。
「あまり飲みすぎないようにね~」
相葉ちゃんに笑顔で送り出された。