第4章 Be with you
「私もトイレ行ってきます」
ニノは翔くんを心配して追ってくれたんだろう…
こういうときメンバーの優しさに救われる…
「大ちゃん?どうしたの?大ちゃんらしくないよ?」
「初めてじゃない?翔くんにあんな態度とるなんて
翔くんと何かあった?」
相葉ちゃんと松潤も心配して声を掛けてくる。
プライベートの問題を仕事場に持ち込んじゃいけないんだ…
俺、リーダーなのになにやってんだろ?
情けなくて言葉もでない…
「ごめん…」
それしか言えない俺に二人も掛ける言葉がないみたいだ…
そうなんだよ…
いつもだったらここまで落ち込んだ俺を最終的に救ってくれるのは翔くんで…
今日はその翔くんをここから追い出してしまった…
俺、翔くんいないとほんと駄目なんだな。
改めて自分の中で翔くんの存在がどれだけ大きいのかわかった。
松兄、昨日言ったのは大袈裟じゃなかった…
翔くんがいないと俺、何もできない…
動けずに立ち尽くしていたら、ニノと翔くんが戻ってきた。
翔くん、少し目が赤い?
「ごめんね、お待たせ
メイク行こうか?」
優しく笑い掛けてくれる翔くん。
なんで?なんでそんなことできんの?
俺の一方的な八つ当たりで傷つけたのに…
「智くん⁉」
翔くんの驚く声が耳元で聞こえた。
俺は翔くんを力一杯抱きしめて
「ごめん…」
って謝った。