第4章 Be with you
「翔くんは好きになるより好きになって貰いたい人?」
「そんなことないけど、ただ好きな人に傍にいて欲しいって言われたいっていうか…」
俺は翔くんに傍にいて欲しいぞ。さっき移動されて寂しかったし…
「だって一緒にいるだけで好きな人癒せるなんて幸せじゃない?」
俺は翔くんとこうやって飲んでるだけで疲れとれるけど?
って!ちょっとまて、俺さっきからなに考えてる?
落ち着いて整理しよう…
俺は翔くんの傍にいたくて、一緒にいると疲れがとれて…
…そして、可愛いと思っている…
…俺…翔くんのこと好きなのか?
いや!そんなはずない!
今までそんな風に思ったことないし…
さっきの相葉ちゃんとニノにあてられただけだ!
「智くん?」
呼ばれて顔をあげると翔くんと目が合った。
ドキッとした。可愛い!
さっきはニノに負けないと思ったけどニノより全然可愛い‼
イヤイヤ、違うだろ!
俺おかしくなった!
「…智くん?疲れた?もう帰ろうか?」
急に黙り込んだ俺を心配したのか、不安そうな瞳で見つめられるとドキドキが止まらない!
ヤバイ!
今日はもう一人になって落ち着こう…
「うん…帰ろっか…」
そう言うのが精一杯だった。