第4章 Be with you
ふたりが出ていった後、翔くんが席を移動して向かい側に座った。
移動しなくてもいいのに…
「それにしてもビックリしたなぁ」
「ふふっ、そう?」
翔くんが可笑しそうに笑う。
「翔くんはいつから知ってたの?」
「付き合いだしてすぐくらいかな?
ニノ分かりやすいんだもん」
「そうか?俺全然気がつかなかったぞ?」
「智くんはね?
相葉くんと話してるとこっちの様子伺ってるし
相葉くんといるときニノの雰囲気柔らかくなるんだよ?」
「知らなかった…」
「可愛いよね~」
って言って微笑む翔くん、翔くんだって負けないくらい可愛いぞ。
…っ⁉
って俺、今なに考えた⁉
翔くんのこと可愛いなんて…
「智くん?」
「へっ?」
「どうかした?」
「いや、可愛いなって…」
「でしょ?
ニノをあんなに可愛くさせちゃうのは相葉くんなんだよね~」
いや、可愛いと思ったのは翔くんなんだけど…
なんだか言えなかった。
「でも良かったよ、相葉くんって一人で頑張り過ぎちゃうでしょ?
気にして見てはいるけどなかなか弱ったところ見せないし
何もしなくても癒してくれる存在は大きいよね~」
「そうだね」
「疲れているから会いたいなんて…いいなぁニノ…」
「…?ニノが羨ましいの?相葉ちゃんじゃなくて?」
「えっ?あ、えっと、そんな風に思って貰えるのっていいなって…」
ちょっと顔を赤くした翔くんはやっぱり可愛かった。