第4章 Be with you
「でも大丈夫かな?」
相葉ちゃんが不安そうな顔で翔くんを見る。
「智くんなら大丈夫だよ」
翔くんが優しく笑いかけた。
少し悩んだ相葉ちゃんが決心したように俺を見た。
「大ちゃん、驚かないで聞いて欲しいんだけど、いい?」
「なに?そんな凄い話なの?」
余りの真剣さに俺も緊張してきた。
「ある意味凄いかな?」
「翔くんも知ってるんだよね?」
「うん」
「じゃあいいよ、聞く」
俺も気持ちを固めた。
「あのね…」
「うん」
「俺、ニノと付き合ってんだ…」
「……はっ⁉なに言って…?」
「だから、ニノと付き合ってんの!」
「えっと、それは…恋人としてってこと?」
「…うん」
「えーっ⁉いつから?」
「3か月くらい前?」
「全然気がつかなかった!
早く言ってよ!」
「いや、なかなか切り出せなくて…」
「へ~、ニノと相葉ちゃんかぁ
ニノいつも相葉ちゃんにあたりキツいじゃん?
まさかそんな仲だとは…」
「そんなことないよ?
ニノ、すっごく尽くしてくれてるよ?」
そう言ってニノの髪を撫でる相葉ちゃんの顔は優しかった。