第1章 使命と指名
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「山じぃ~、来たよ。お茶用意してくれてる?」
『ぺい!!来るのが遅い!!お茶など、お主には勿体ないわぁ!!』
「ひどッ!!こんなに可愛い、紫水ちゃんにお茶もくれないの!?やちるには、あげてるのに!!」
これなら、何とかなりそうかな?
『お主、わかっておるのだろう?』
「何が?」
『とぼけおって。わしの昔馴染みが言っておったぞ。助けてくれと…』
「知らないよ。私にはだって拒否権はある」
『100年前…』
「!!」
『あの時の事を、ひきずておるのか?』
うるさい…
『お主も、上の者ならば仕方がなかったと割り切らぬか』
うるさい…
『大人ならば…』
「黙れ…」
『ッ!』
「お前に何がわかる。何も知らぬくせに、私に指図するな」
…はっ!
また、やってしまった…。
また、霊圧をあげて…山じぃに暴言を吐いてしまった…。
白哉に怒られる…。
『わかった。だが、少しでいい。見に行ってくれぬか?』
「どこに?」
『確か…』