第4章 疑問と不安
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頂上に登りきる手前…
「私、あの王様。苦手…」
ヤム『どうして…?』
「何か…両手に華状態の声が聞こえるんだけど…」
"きゃ…シンド…さま……ら"
"はっ…はっ…"
「帰る」
『えッ!?ピスティ、王をなんとかしてきて!!』
『わかった!!』
あんな女ったらしのところにいたら、穢れる!!
ドカッ!!バキッ…
何やら、変な音が聞こえたが…
気にしないておこう。
───
シン『ずいぶん遅いから、心配したぞ』
「黙れ。女の敵め」
少し服の乱れがある王様に、まずは触らないように釘を刺す。
シン『どうして…俺だけ…(泣)』
ジャ『とてもお似合いですよ。流石、ピスティとヤムライハです』
「ねぇ、着替えていい?」
ピス&ヤム『『ダメ!!』』
「スースーするから、嫌」
ジャ『そんな事言わずに、楽しんで下さい』
なんか、ジャーファルさんの笑顔って誰かに似てるんだよねぇ。
「ところで…そこにある。私の刀は、いつになったら返してくれるの?」
一同『ッ!?』
「あとで、文句言われるからさぁ」
シン『……は?』
「しかも、私と同じで女ったらし嫌いだから…王様の近くにあって、機嫌悪いよ」
ジャ『刀ですよ?嘘ですよね…?』
「だから、全部本当のことなんだって…最初っから、言ってると事に嘘なんてないの」
八人将の皆は、かなり驚いている…
当たり前だよね。
私だって、最初は驚いたもん。
【おい!!この男、どうにかならないのか!?】
「ほらね?」
ジャ『まさか…』
シャル『この刀が…喋ってるのか?』
【紫水。コイツ、殺していい?】
「一応、ここの王様だからダメ」
シン『一応って…』
間違ってはいない。