第2章 登場と同情
『貴女、煌帝国の人間じゃないんですか?』
「…こうていこく?何じゃそりゃ?」
『だって、その服って煌帝国の服に似てるよ?』
「服?これは、死覇装って言って…前の世界の服なんだけど…」
『しはくしょう?聞いた事がありません。どこの国の服かしら?』
「だから、前の世界の服なんだってば」
『つまり、お嬢さんはこの世界の人間じゃない、と?』
「お嬢さんなんて、誉められても~///まぁ、そう言うこと」
何とか、わかってくれたみたいだけど…
今だに、マスルールとか言われてた人が戦闘体勢なんですけど…
殺気の出方が違うから、大丈夫だと思う…たぶんね…
『とりあえず、色々と聞きたいから…王宮にきてくれないか?』
「王宮?」
『ここは、シンドリア。俺はこの国の王シンドバットだ』
「へ~」
『それだけ?もっと、驚かないの?』
「初めて聞いたし…」
そんな王さまが、肩を落として王宮に案内してくれた。
着くまでに、さっきの怪獣が南海生物っていうのだとジャーファルさんが教えてくれた。
こんな風に、警戒されながら話していると…前の世界でもそうだったな、と思い出してしまった。
"何者だ!?"
"怪しい者では、ありません"
"問答無用!!"
あの時、砕蜂に危うく殺されるところだったよ。