第2章 .噂をすれば影がさす
(そういえば何で黒子テツヤは誠凛にいるんだろう)
今は晩御飯を作っている最中だ。
キセキの世代は強豪校に行くものだと思っていたアタシは、まさか帝光中出身のバスケ部員と同じ学校に通うことになるなんて考えてもいなかった。
「他のキセキの世代はどこに行ったんだろ」
主将の赤司征十郎はきっと洛山に行ったんだろう。
"ただの"予想だが。
洛山といえばバスケの名門、バスケをしている人はみんながみんな知っている高校だ。
(他はわからんな…)
「黄瀬涼太は黒子テツヤと同じ学校に行くと思ってたんだけど」
黄瀬涼太といえばさっきよったコンビニの雑誌に載ってたな…とか考えながらも料理を作る手を止めない。
(あ、醤油入れすぎた。
全く、黄瀬涼太のせいだ恨む
しかしホントに謎だな黒子テツヤ…
まぁ考えすぎても仕方ないし、アタシにはもう関係ないし)
これ以上料理に支障が出ては困るので、無理矢理考える事をやめた。