第2章 .噂をすれば影がさす
翌日
黒子テツヤとは面識があるアタシは、伊達メガネをかけて登校した。
もうアタシだとバレているのなら意味が無いが、多分まだバレていない。
バレるとマズイのだ。アタシ的に。
教室に入ると、何だかザワザワと騒がしかった。
(え、すご)
理由はすぐに分かった。
運動場の文字。
【日本一にします】
(誰が書いたんだ、コレ
って、大体予想はつくけど。)
運動場から目を離し、窓際の後ろの席を見る。
そこには何事もなかったかのように読書をする、黒子テツヤ。
(何考えてるのかさっぱりわからん)
カレが書いた運動場の文字は、誠凛高校七不思議となった。