第6章 .笑っちゃうよね?
「うぉっ!やっぱり」
「なんだよ降旗」
ベンチの1年ズが喋り出した。
「予選トーナメントの、桐皇のスコア」
そう言って降旗くんがみんなに見せるようにトーナメントの紙を広げる
「108-91 151-72……131-81!?
すげぇっ…全部100点ゲームっ」
「そう、つまり正邦とは真逆のチーム
超攻撃型よ」
(……やっぱり目の前で観るのと画面で見るのとじゃ違うな
桐皇は自分でボールを取って自分で決める…個人技で攻めるプレーを特徴とする……ってところか)
メガネサンが得点し、桐皇が負けじと攻めようとするもそのパスコースには黒子が。
黒子は桐皇のパスを読んでいたのか
先回りしていたが上に上がったパスを取るにはジャンプ力が乏しすぎた。
隣からは監督の低いという叫び声が聞こえた。
しかしそこは誠凛のエース火神が自慢の跳躍力でカバー
(冷や冷やするな…)
(それにしても……
桃井は何も仕掛けてこないの?)
アタシにはそれだけが気掛かりだった。