第6章 .笑っちゃうよね?
試合が始まった。
相手は青峰と桃井が居る桐皇学園。……だったハズなのだが、
(青峰居ないし…)
ジャンプボールを火神が取ったところで、相手ベンチへ目を向けた。
青峰が居ない理由はなんとなく想像がつく
(寝てたな…サボりだ)
そんなコトを考えている間に誠凛は先制点を取られてしまった。
得点したのはアタシと同じ1年でSGの桜井良
素早いモーションで放つクイックリリースが得意なんだとか。
(……時間があったらもっとちゃんと調べられたのに)
桐皇についてはもう少し調べたかったが、決勝リーグに出場する他の高校の情報も同時に調べていたので時間があまり取れずどの高校の情報も中途半端なモノとなってしまった。
(ホント要領悪いなアタシ…)
1つため息をついて、得点板をみる。
(そんなコトより、
まずいな。誠凛は青峰がいない間にできるだけ点を稼ぐつもりだったのに…)
点差は6
4-10で、桐皇リードだ。