第5章 .綺麗な花には刺がある
「え、アンタ今の話聞いてた!?」
1人ベンチに座っていた火神がアタシの目の前に来た
「聞いてたわっ!
…でも今の話聞いて、誠凛のレベルを上げてくれるヤツをああそうですか、って言って手放す馬鹿は居ねぇだろ」
「チームのレベルを上げる…?」
「ああ、黒子に聞いたぞ。お前の中学時代の話」
「……くろこ?」
余計なコト言ってくれたな、と黒子を睨む。
「……すみません。でも、皆さんに話した事は後悔してません
僕も、白金さんにはバスケ部に入ってほしいですから」
(謝る気あるのか…)
「あーアンタはそういうヤツだったね
いいよ、入る。入ります!入ればいいんでしょ!?」
半ば投げやりでバスケ部に入るコトとなった
「えーと、こんにちは。
……白金ひかりです。バスケ部の皆さんの練習をみてると、全国に出るにはまだまだ力不足だなぁと感じるコトが多いです。」
「アタシが入ったからには、センパイ達が卒業するまでに絶対テッペンとらせますから」
宜しくお願いしますね?
アタシが思い描いていた入部の仕方と大分違うが、コレはコレでいっか、と1人納得し微笑んだ。