第4章 .下剋上
「あの席パネェーーー!!!」
「ちょっとちょっと、超ワクワクするわね!!」
(聞こえてますよ……メガネサンに監督さん)
「お前、紺野だったのか…変わったな」
「ぇ、ああ。はい、ソウデス」
イキナリ話しかけられてビビる女子高生の図が完成した。
(あああぁ最悪)
「その制服…誠凛に行ったのか」
監督さんとアタシの制服を見比べて緑間は言った。
「え、うんまぁ…」
「今日の試合は見たのか」
「…緑間が勝った試合は見てないけど負けた試合なら見た」
(なんだこの1問1答形式)
「……そうか」
「取り敢えず何か食べませんか、お腹空きました」
(黒子アンタ空気読まないねナイスっ!!)
「オレ、もう結構いっぱいだから、今食べてるもんじゃだけでいいっスわ」
「ぁ、アタシもいいや…」
「よくそんな[ピーー]のような物が食えるのだよ」
「なんでソウユウコト言うんスか!」
「緑間、今のはアタシも黄瀬に同感だよ。
食事中にそういうコト言うな殴るぞ」
「……」
アタシ達が喋っている間にも火神がバカみたいにお好み焼きを頼む。
「頼みすぎなのだよ!!」「何の呪文っスかソレ!!」
「大丈夫です。火神君一人で食べますから」
(マジか……凄いな火神)
「ホントに人間っスか」
「ところで紺野さん、もしかして君は白金さんですか?」
黒子からイキナリキラーパスがとんできた困る。
「えっと……まぁ、そんな感じデス。」
さっきまで緑間に殴るとか言ってた勢いは何だったんだと言うように火神がこちらを見てきた。
「白金?誰だソレ」
「1-B、アンタの隣の席の白金だよ!!」
(マジかコイツ…隣の席の人の顔すら覚えてないのか)
「あ!もしかして俺が教師のアタマ掴んだ日にずっと笑ってた……!?」
(なんつぅ覚え方してんだコイツ)
「そうだよ」
「火神っち……何してんスか」
黄瀬、黒子に緑間はドン引きしていた。