第4章 ep Satori Teodo forValentine
駅に着き10分。
人の流れを見ながら待っていれば俺は声をかけられた。
『お待たせ…しました…』
俺に声をかけてきたのは、ウチの会社の事務でさっきの電話の主、梢チャン。
「ちゃんと準備してきた?」
真っ赤な顔をした梢チャンは俺に紙袋を渡す。
紙袋を覗き込んで中身を確認するとその中にあるものを1つだけ取り出しそのまま袋を突っ返す。
「ん、オッケー。じゃあ行こうか。」
俺はそのまま梢チャンを置いてさっさと歩き出した。
梢チャンは小走りで俺についてくる。
紙袋の中身が何かって?
気になる?
それはねー…
下着。
梢チャンがさっきまでつけてた下着。
そう。
カノジョ、今下着つけてないの。
なんでって、そーゆー関係だから。
ご主人様とペット…みたいな?
そう。
梢チャンは俺のセックスのパートナーってやつ。
恋愛感情なんてない。
ただ性欲を解消したいときに呼び出す相手。
それだけ…ダヨ?