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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第11章 もう1度振り向いて


俊side

やっぱ僕の学校と違って迫力がある。
競技一つ一つ目が離せない。

「やぁ、俊くん。あとお母さん、こんにちは。」

和也さんが笑顔で話しかけてきた。
青いハチマキが似合っている。

「和也、お前次出番だろ?行かなくていいのかよ。」

「行くよ。そんな焦んなくても大丈夫だって!」

「え、次ってリレー?!和也さん出るんですか?!」

「まあ、陸上部だし(笑)本当は結城と走りたかったけど。」

「仕方ねぇだろ?お前が派手に転ぶとこ見といてやるよ(笑)」

「転ばねぇよ!じゃあな!後で!」

和也さんは走って入場門前に並ぶ。
兄ちゃんは僕の横に座り和也さんを見つめる。

真剣な表情だ。

でも観客席にいていいのかな?

「兄ちゃん、観客席にいていいの?」

「あ?バレねぇよ。」

「そう。」
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