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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第11章 もう1度振り向いて


結城side

いよいよ運動会の日がやって来た。
天気は快晴。
入場行進の場所に和也と向かう。

「兄ちゃーん!和也さーん!」

俊が走ってきた。

「俊くん!おはよう!」

「おはようございます!これ!2人に!」

俊が差し出したのはお守り。

「これ……」

「つくったんだ!下手くそだけど、少しでも力になれば。じゃあ、頑張って!怪我だけはしないでね!」

俊は走って観客席に向かう。
手には何度も刺したのだろう。
絆創膏が貼ってあった。

「俺もいいのか?」

「……捨てんなよ?俊が手を怪我してまで作ってやってんだ。」

「分かってるって!捨てねぇよ!」

俺と和也はお守りをポケットにしまい入場行進の隊形に入る。
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