第11章 もう1度振り向いて
結城side
あー、最近ヤってねぇからストレスが……
運動会の練習もきついし……
帰ると俊は爆睡してるし……
癒しをくれー
「兄ちゃん♡」
「うぇぇぇ……」
「なっ!ひっでぇなおい!」
和也が目の前に上目遣いで現れた。
本当に吐きそう……
「……結城さ……焼けたな。」
「え……嘘……」
「ほんと……元が白いから目立つだけか。」
「ちょっと冷やしてくる。」
「いや、もう遅いだろ……」
まぁ、本番まであと1週間もねぇし。
「作戦は?俺前でいいのか?」
「あぁ。そっちが安定感あるし。お前の方が遠慮しなくて済む。」
「……殺す気か?」
「は?じゃねぇと負けんだろ?」
「……おぉ……覚悟しとく。」
あと1週間か……