第10章 裏の顔
俊side
「ぷはー……お腹いっぱい……」
僕は自分の部屋に戻りベッドに倒れ込んだ。
「お前食べすぎだ(笑)こんな腹パンパンにして(笑)」
「うーん……苦し……」
「なぁ……」
兄ちゃんも僕の隣にうつ伏せに倒れ込んだ。
「何?」
「……嘉神にさ、何されたの?」
「……何で?」
「……気になるから……俊に触れられると俺何か気分悪くなる。」
僕から目を背ける。
僕は兄ちゃんのサラサラな髪をそっと触り撫でた。
「何やってんの?」
僕の腕を掴み兄ちゃんは顔を若干赤らめる。
「いや……意外と兄ちゃんヤキモチ妬くんだなって……可愛いって思った……」
「は?何言ってんの?」
兄ちゃんは僕の上に乗っかって来た。
「可愛いのはお前の方だし。」
「……兄ちゃん……このままヤリたいとか考えてないよね?」
「え、駄目?」
「母さんいるから。」
「……キスだけ。」
「だめ。」
「んだよ。嘉神とはなんかやってたくせに。」
「やっぱヤキモチ焼いてんじゃん。」
兄ちゃんは降りようとしない。
ずっと僕の上に乗ってる。
「あーもう……分かったよ。」
「やった。……てかホントはしてほしいんでしょ?(笑)」
「ち、違うよ!!」
「ふーん……ま、いいや。」
兄ちゃんは僕にキスを落とし、激しく舌を絡めてくる。
「はっ……むぅ……!?あれ……何これ……」
何か下半身に違和感がある。
変な感じ……
「ん?……あ……俊……勃ってる……」
「え……」