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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第10章 裏の顔


俊side

「俊!!遊ぼうぜ!」

昼休みに入り友達に誘われる。

「お、おぉ……」

「?どうかしたか?」

「いや、何も……行こう」

具合悪いけど、皆に心配かけたくないし……
階段を慎重に降りていく。
3階から1階まではいつもよりかなりの距離があるように感じた。

あー、眩んで全然前が見えない。

1階に辿り着き、廊下を歩く。

「俊?ほんとに大丈夫か?顔色悪いぞ?」

「う、うん……だいじょ……ぶ……」

「俊?!」

手すりから手が離れるのが分かった。
けど、体も動く気配がない。
そのまま重力に任せ倒れてしまった。
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