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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第10章 裏の顔


結城side

朝起きると隣のベッドに俊がいなかった。

「っ!?俊!!」

慌てて階段をかけ降りる。
普段俺の方が先に起きて朝食を作る。
けど、今日は違う……
起きた時間もいつも通り……

「母さん!!俊は?!」

「……先に学校に行ったみたいよ。」

置き手紙を笑顔で見せた。
先に?
何時に?

早すぎる……
起こしていくぐらいすればいいはず……

「くそっ!!」

「結城?」

「っごめん……」

つい感情が出てしまった。
俊が何を考えてるか分からねぇ。
声をかけなかったのは何でだ……
……顔を合わせたくなかったとか……
確かに嫌われてもおかしくねぇ……
昨夜無理やり抱きしめたしな……

身支度、朝食を済ませる間も俊の事を考えていた。

「結城、いってらっしゃい。」

「うん……」
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