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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第10章 裏の顔


俊side

吐きそう……
なんで……やっぱ熱あるのかな……

廊下をフラフラと歩き教室まで向かった。

「あ……」

目の前が眩みつまづく。

「俊くん!?」

転けたと思ったけど体を支えられていた。

「ん?嘉神せんせ?」

「大丈夫!?顔色悪いけど?」

驚いた顔で僕を心配してくれる。
本当に優しいな。

「大丈夫です……」

「ほんと?無理しないで?何かあったらいつでも保健室おいで?」

「はい」

優しくされるとドキドキする。
僕は何とか教室まで辿り着き席に座る。
誰もいない静かな教室……
落ち着く……
机が冷たくて気持ちいい……
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