第7章 サプライズ?!
俊side
「ただいま……」
和也さん帰ってないのかな……部屋は真っ暗……
靴を脱ぎ、部屋に入る。
パンッ!
急に大きな音がした。
「うわぁ!?」
電気が着く。
「俊!誕生日おめでとう!」
目の前にいたのは……
「兄ちゃん!?何で!?」
今日退院だったけ?!
「ちょっと和也に協力してもらった(笑)お前今日誕生日だからな!」
誕生日……そうだ!今日、誕生日だった!
和也さんも台所から出てきた。
「お帰り、俊くん!おめでとう!」
「ありがとうございます!」
テーブルの上にはたくさんの料理……
「これ……兄ちゃん達が?」
「おう!サプライズ!」
「学校はどうしたの?」
「今日、早帰りだったんだよ(笑)」
和也さんが答えた。
てことは学校が終わってすぐ準備してくれたってこと?!
「ありがとう!すっごい嬉しい!」
「本当か?!」
「良かったな、結城(笑)」
兄ちゃんは嬉し涙を流しながら和也さんの胸元に顔を埋めていた。
「あ、そう言えば、兄ちゃん足大丈夫なの?」
「おう!問題ねぇ!」
「けど、本当お前すげぇよな。普通まだかかるぞ?歩けるまで。」
すると、兄ちゃんが僕にしがみついてきた。
「愛の力だ!文句あっかよ!」
「いいえ、ありません。……なんだよ愛の力って……」
僕達はテーブルを囲み食事をした。
いつもより早いけどせっかく作ってくれたんだもん!
暖かいうちに食べないとね!
2人が作ってくれた料理は本当に美味しかった。
ついつい食べすぎてしまった。