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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第7章 サプライズ?!


俊side

それからまた約1週間が経った。

兄ちゃんがもうすぐ帰って来る!

僕は学校でもそんなことしか考えていなかった。
だって早く会いたいし!
それに家でもいろいろ……

はっ!何考えてんの僕!
だめだめ!
今は体育中だよ!

「俊!パス!」

「へ……?」

ドゴッ!

「うぶっ!」

「俊!?大丈夫か?!」

バスケットボールが顔面に直撃した。
鼻がジンジンする……

床に赤い液体がポタポタと落ちる。
鼻血出てる……

「うわぁ!俊!鼻血出てる!保健室!」

「え!?大丈夫だよ!」

兄ちゃんに先生には近づかないでと言われていたのを思い出した。
けど、結局無理矢理連れていかれた。

「俊くんじゃないか!久しぶりだね!」

「はぁ……ボールが顔に直撃しちゃって……」

「はは(笑)本当に君は(笑)」

「えへへ……」

嘉神先生は保冷剤を出し僕に手渡してきた。
お礼を言って受け取ろうとしたら引き戻された。

「え?先生?」

「うーん……俊くん最近来てくれなかったからさ……寂しかったな……何で来てくれなかったの?」

「え……それは……」

表情が怖い。今までに見たことない。

どんどん顔が近づいて来る。
どうしよ……動けない……
何も出来ず僕は目を瞑った。

ヒタ……

冷たいものが鼻にあたる。

「ひゃあ!////」

「ふふ(笑)冗談冗談♪はい、これで冷やして。」

鼻に当たっているのは保冷剤で先生に押し当てられていた。

「……ありがとうございます……」

僕は保健室を出て再び体育館に向かった。

嘉神先生、絶対今キスしようとしてた……
目が本気だったもん。
兄ちゃんがたまに見せる目と一緒だった。

でも、僕の勘違いかもだし……
わかんないや…

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