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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第5章 悪いのは……


俊side

「俊くん、朝だよ。」

いつもとは違う声で起こされる。
和也さんはパジャマとして使っていたジャージを綺麗に畳み私服に着替えていた。
結構シンプルな感じだ。

キッチンからはいい匂いが漂っている。

「俊くんはアレルギーとかないよね?」

「はい。」

和也さんは僕の前に目玉焼きを置いた。
その後にこんがりと焼けた食パンを置いた。

「ごめん、俺もちょっと寝坊してこんなもんしか作れなかった……(笑)」

「いえ!昨日すごく美味しかったですし!それだけで十分です!」


「ぷっははっ……俊くんてさ、しっかりしてるよね(笑)結城のおかげ?」

「……どうでしょう……まぁ、兄ちゃんだったらどうするかなって考えて行動したりしてますし……兄ちゃんみたいになりたいし……ずっと憧れてるんです。」

「……けど、今じゃ憧れより恋心……ね……」

「っ!////」

恥ずかしくなって朝食を食べる手が速まる。

「はは、わかりやすすぎ(笑)」

和也さんは凄くいい人だって思うけど時々意地悪。
でも、嫌いじゃない……

僕達はご飯を食べ終え兄ちゃんのお見舞いに行くことにした。
やっと兄ちゃんに会える!
たった1日だけど、長く感じた。

「俊くん?その格好で行くのか?今日は昨日より暑いけど?」

「あ、はい(汗)」

兄ちゃんに見られたら大変だし……
僕は長袖で病院に向かうことにした。

外に出ると和也さんはバイクに乗っていた。

「後ろに乗りなよ。」

「え?」

「はい、ヘルメット!……?どうしたの?行かないの?」

「い、いえ!行きます!」

バイクとか初めて乗った……
てか、すっごいカッコイイ!
和也さんってバイク乗れるんだ……
風が気持ちいい……

僕は落ちないように和也さんにしっかりつかまっていた。
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