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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第5章 悪いのは……


俊side

和也さんの後に僕も続いてお風呂に入った。

お風呂から上がってリビングに戻って来ると和也さんが電話で誰かと話していた。

「お!おかえり俊くん!……あ?変われ?」

和也さんは僕の方にスマホを渡した。
誰だろ……何となく予想はつくけど……

「……はい」

「俊!あぁ!会いたいぃ!」

「……和也さん、返します。」

「えぇ!?俊!?なんで?!」

「……何で僕達の関係和也さんに言ったの?」

「え、怒ってんのか?」

実際、怒ってはない。
ちょっといじめたくなった(笑)

「……なんで?」

笑いそうになるのを堪える。
和也さんもそんな僕を見て察したのかお腹を抑えて笑えるのを堪えていた。

「だ、だって!誰かに言いたくなったんだよ……可愛い俊のこと知って欲しくて……あと、俺のだから手出すなって示したかった……怒ってるならごめん!」

ずるい……そんな事……
ますます好きになっちゃうじゃんかぁ!

「……ごめん、嘘だよ(笑)」

「は?!嘘!?……おまっ!俺1人で恥ずかしい事言ったんだけど!?」

「ふふ……ありがと、凄い嬉しかったよ?じゃ、僕寝ないと。おやすみ。兄ちゃん。」

「おう!あ、ちゃんと髪の毛乾かせよ?」

「うん!」

僕は返事をすると和也さんにスマホを返した。

「結城?俺だけど、明日またそっちに行くわ。……あ?俊くんも?……はぁ、分かったよ。」

たぶん、僕も来て欲しいって事だろう。
僕はドライヤーを取り髪を乾かした。

和也さんは電話を終え、僕の隣に座った。

「本当に愛されてんな……俊くん。」

「ま、まぁ////」

なんて応えればいいかわからない。

「あ、そう言えば和也さんどこで寝ますか?兄ちゃんのベッド空いてますけど……」

「あぁ、結城が使っていいって言ってた。借りさせて貰います(笑)」


僕は和也さんと部屋に入りそれぞれベッドに入った。

「和也さん……」

「ん?」

「お、おやすみなさい……////」

「うん、おやすみ(笑)」

あまり兄ちゃん以外に言ったことない言葉……
少し照れくさかったけど笑顔で返してくれたから嬉しかった。
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