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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第1章 完璧な兄


俊side

今日の学校はとりあえず終わり、僕は歩いて家まで帰っていた。

「……雨降りそうだな。」

僕は傘を持ってなかったため急いで家に向かった。





「ただいまー」

ふと見ると兄ちゃんの靴とあと一人の靴があった。
兄ちゃんは今日部活のはず。
友達でも来ているのだろうか。

自分の部屋に向かおうと階段を上がる。
僕は兄ちゃんと共同で部屋を使っている。

部屋に入ろうとドアノブに手をかける。

「……っ!結城……くんっ……」

え?

中から女の人の声が聞こえる。
なんとなく入ってはいけない気がして手を止める。

僕は部屋に入るのを止めて、リビングに向かった。
無意識にテレビを点け別に面白くもない番組をボーっと眺めていた。

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