第5章 悪いのは……
俊side
学校が終わり、僕はいつも通り歩いて帰っていた。
「俊♪」
友達から後ろから飛びつかれた。
「わぁ!」
「一緒帰ろうぜ!」
「うん!」
僕はその子と一緒に帰っていた。
「そう言えば、お前最近女子からモテてねーか?(笑)」
「はぁ!?そんなこと無いよ!?絶対ない!」
「けど、女子の中じゃ人気だぜ!」
「うぅ……それ絶対兄ちゃんが凄いからでしょ?」
絶対そうだ。
兄ちゃん、ここら辺じゃ超有名だし……
ずっと歩いて行くと兄ちゃんが働いている喫茶店が見えた。
そう言えば今日はバイトの日……
いるかな……
「俊?何してんだ?」
「え?あ、ごめん!つい(笑)」
友達は僕からかなり離れていた。
僕は走って追い付こうとした。
けど、友達が急に青ざめた顔をして叫んだ。
「俊!!後ろ!!」
「え……」
後ろを向くとすぐそこまでトラックが迫ってきていた。
もうだめだ……死を覚悟した。