第5章 悪いのは……
結城side
「結城、今日は部活どうするんだ?」
「休む。バイトだし。」
「頑張るなー。勉強いつしてんだよ。」
「してねぇよ。俊に好きなものを買ってあげるために金貯めるんだ♪」
「あーはいはい。」
軽く受け流された。
「あ!お前、俺の弟舐めんなよ!本当に可愛いんだぞ!?」
それでも疑った目をしていた。
俺は仕方なく携帯を取り出し、俊の画像を見せた。
「ほら、よく見ろよ!」
「は?!これ弟!?妹の間違いじゃねぇの?」
「ちげぇよ!まぁ、確かに女の子にも見えるけどよ……とにかく俊は女の子よりも可愛い!」
「お前、今世界の女子敵にまわしたぞ。」
そんな事を言われたけど、俺には俊がいるからいい。
俊さえいれば何もいらねぇ。
「まぁ、確かに可愛いな、俊くん。」
「お前取るなよ?」
「取らねぇよ!それに、お前本当に怒ると殺しそうだしな。」
「うん、殺す。」
「それ言うの俺の前だけにしろよ(汗)」