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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第4章 僕だって


結城side

「母さん!なんで、俊を無視すんだよ!だいたい、俊も母さんの息子だろ?!」

「結城、あなたは気にしなくていいの。あなたはただ、将来の事考えなさい。大学はどうするの?東大とか狙えるんじゃないの?留学してもいいのよ?」

「……気にしなくていい?……気にするよ、弟だから。じゃ、俺も寝る。おやすみ。」

母さんは俊に対しての態度が酷い。
母さんが家にいる日は俊は暗い。
次の日は体調を崩すことが多い。

俺は部屋に戻り俊のベッドに座る。

「俊……起きてるか?」

「……なに?」

「その……」

「……何も無いなら話しかけないでよ。おやすみ。」

「ごめん。」

泣いているのが分かった。
何も考えたくないのか、話をしたくないようだ。

「なんで兄ちゃんが謝るの?なにも悪い事してないじゃん。」

「うん、そうだけどよ……俺のせいで母さんが……」

「兄ちゃんは関係ないよ、僕の出来が悪いから。仕方ないと思う。……おやすみ。」

俺は自分のベッドに入った。

俊はテストのために頑張っていた。
できるだけ、明日は休んでほしくない。
けど、たぶん体調崩すだろうな。
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