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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第4章 僕だって


俊side

夜中、トイレに行きたくなって目が覚めた。
1階に降りトイレに向かう。
次いでにお茶を飲もうとリビングに入ると、兄ちゃんと母さんがいた。

「お、俊。どうかしたのか?」

「いや、喉乾いたから。……母さん……おかえりなさい……」

「……結城、母さんもう寝るね。あと、明日も帰ってくるの遅くなるから。」

「分かった。家の事は任せてよ。」

「ごめんね、いつも。」

無視された。
僕はいない存在になってるんだ。
母さんにとって、子供は兄ちゃんだけ。
僕は我慢出来なくなり、自分の部屋に戻った。
兄ちゃんが僕の名前を呼ぶのが聞こえたが無視した。

布団に潜って眠くなるのを待った。
全然眠れない。
僕は産まれてきて良かったのかな?
母さんからはきっと嫌われてるし、誕生日を祝ってくれたのも小学校に入る前までだった。
今年もたぶん祝ってもらえないんだろうな。

変に期待しないでいよう。
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