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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第16章 おまけ2!


和也side

俊君がインターホンを鳴らす。

「俊ー!」

早っ!
絶対玄関で待ってただろ、コイツ。

「おかえ……え……」

結城が俊君の腕を見て固まる。

「子供……?え?俊……お前男だよな?」

「結城、この子は施設から貰ったんだ。俺らの子供だよ。」

「うん、そういう事。兄ちゃん。」

「子供……子供ぉぉぉ!!?」

結城が「母さん!」と言いながらリビングに入って行った。
俺らも後に続いてリビングに入る。
お母さんも驚いた顔をしていた。

「俊……その子……」

「母さん、孫だよ。」

「孫……私の……」

相当嬉しいのか涙を流す。

「母さん、そんなに泣かないで!?」

「だ、だって……孫……名前は?」

「アレンだよ。日本の子じゃないから。」

「だ、抱かせて!」

「勿論だよ(笑)」

俊君がお母さんにアレンを渡す。
あれ……泣かない……
俊君以外の人じゃ泣くのに!?

「可愛い……赤ちゃんの頃のあなた達を思い出すわ。」

「俊、俺にもいいか?」

「いいよ、兄ちゃん。」

結城が少し緊張した顔でアレンを抱く。
え……泣かない……
この中じゃ俺だけ抱かせてもらえないのか……
何か複雑だな。

「可愛いな……」

「でしょ?アレンこれが叔父ちゃんだよ!結城叔父さん!」

「俊、何かそれやだ。」

「いや、本当のことだから。」

「アレンー♡」

結城はすっかりアレンを気に入ってしまったようだ。

「あ!そうだ!挨拶しないとね!和也さん!」

「あぁ、そうだったな。」

俊君がアレンを抱き抱え俺の横に並ぶ。

「「あけましておめでとうございます!」」

「おう!おめでとう!」

「おめでとう。」

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