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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第16章 おまけ2!


俊side

「和也さん……ここって……」

「孤児院だよ。」

孤児院って……何でまた?
和也さんは別に子供いらないって……

「俊くんに少しでも楽しんで貰おうかなって。子供好きでしょ?」

「……うん!ありがとう!」

中に入ると子供たちが勉強していた。
中には日本人の子もいる。

英語分かるんだ……凄い。
この子達、皆親がいないんだ……
様々な理由でここに来てるんだろうな。
でも不思議な事に全然悲しそうじゃない。
むしろ幸せそう。

「子供たち、楽しそうだね。」

「そうだな。きっとここの生活に満足しているんだろう。」

「……可愛いなぁ。」

あれ、何か泣き声が聞こえる。
外からだ。
外に出ると女性が赤ちゃんを抱っこしていた。
女の人はこちらに気づき、申し訳なさそうにした。

和也さんがその人に近づき英語で何か話している。

あ、女の人とこっちに来た。

「この子、今朝玄関に置かれていたらしい。全然泣き止まないだってよ。可哀想だよな。きっと母親じゃないと……」

「……そっか……」

そうだよね……悲しいよね。

僕は女性から赤ちゃんを受け取り抱いてみた。
小さくて、弱くて……暖かくて……

「大丈夫だよ、もう心配いらないから。君はきっと強い子になる。だから、ほら泣き止んで。」

僕は笑顔でそう言いおでこにキスをした。
白く柔らかい肌。

「う……きゃは(笑)」

「「「っ!////」」」

笑った!
良かった!泣き止んで!

「俊くん……凄いね……」

「うん、僕もビックリ……でも可愛い……」

「その子懐いてるみたいですね、だってよ。」

和也さんが通訳してくれる。
僕に?
なんで……

僕は女性に赤ちゃんを受け渡した。

「う、うわぁぁん!」

また泣いちゃった!?
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