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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第3章 嫉妬


結城side

俊を学校へ送り、駅に向かう。

俺はここから電車通学だ。
チャリで駅まで行き、向こうに着いてからは歩きで学校まで向かう。

学校に着くと何故か女子達が騒いでいる。

「えー!可愛い!」

「でしょ!?結城くんの弟の俊くんだって!」

「あんまり似てないね!」

「でも、やっぱ兄弟って感じ!」

昨日、家に上げてた女子が携帯画面を見せながら盛り上がってる。
彼女は麻梨愛。
昨日、勉強教えて欲しいとか言って家まで付いてきた。
で、次いでにヤッた。

「おい、麻梨愛。何やってんだよ。」

「結城くん!俊くんを見せてたの!」

「勝手に見せんじゃねぇよ。」

俺は携帯を取り上げ、写真を削除する。

「あ!ちょっと!」

「ちょっと来てくれる?話があるから。」

「え、うん。」

俺は麻梨愛を体育館の裏に連れ出した。
周りからは女子が「キャーキャー」喚いてた。
あまり見られたくなくて、この場所を選んだ。

「ね、どうしたの?」

「何で勝手に見せたんだよ。」

「いいでしょ?別に。」

「良くねぇよ。1回寝たぐらいで付き合ってねぇんだから勝手な事すんなよ。」

俺はそのままそこから立ち去る。

「な、何よ……」

「あと、弟に近づくな。」

あ~俺、たぶん嫉妬してんな。
実の弟がクラスの女子に見られ可愛い可愛い言われて。
見られたくなかった。
こうなるの分かってたし。

あと、さっきのは言い過ぎだろ、俺……
俺のバカァ!!
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