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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第3章 嫉妬


俊side

「俊、起きろ。遅刻するぞ?」

「ん……うん……」

朝7時、兄ちゃんに起こされ、僕は目が覚める。
1階からは朝ごはんのいい匂いがする。
兄ちゃんの姿を見ると制服にエプロンをしていた。

僕は兄ちゃんと一緒に階段を降りる。

「何時に起きたの?」

「6時。朝ごはんも作らねぇとだし、俺の昼飯もいるからな。」

「そっか……」

僕と兄ちゃんはそれぞれの席に座り朝食をとる。

「俊、お前今日一緒に乗せてやろうか?チャリ。」

「え?!だめだよ!」

「大丈夫だって!」

「う、うん。」

僕は急いで朝食を済ませ、着替える。

「忘れ物無いか?」

「うん!大丈夫!」

僕は兄ちゃんの後ろに乗り背中に抱きつく。

「よし!んじゃ!行くぞ!」

「出発!」

兄ちゃんはスイスイとペダルを漕いでいく。

いつもなら20分近くかかる、学校へも10分もかからずに着いた。

「ありがと!電車間に合う?」

「おう!余裕だよ、じゃあな!」

「うん!」

僕は兄ちゃんが見えなくなるまで兄ちゃんの後ろ姿を見つめていた。
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