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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第15章 おまけ♪


俊side

やっぱり兄ちゃんに言わなきゃ良かった……
こうなるのは分かってたのに……

「和也さん……我が儘言ってごめんなさい……」

「……俺さ、今回の企画書採用されたんだ。いい仕事が貰えるって聞いたから残って仕事して企画書考えていたんだけど……俊くんには辛かったみたいだな……」

そうだったんだ……
知らなかった。

「兄ちゃん、ごめん!僕の勘違いだった!」

「……はぁ。……大丈夫なんだな?」

「うん!」

「……さっきと表情が変わったな……わかった。」

兄ちゃんの顔が緩む。
良かった……分かってくれて。
次からは気をつけないとな……

「あ!兄ちゃん、どうすんの?!もう飛行機飛んでないんじゃ……泊まってく?」

「あーホテル泊まる。」

……遠慮してるのかな……泊まればいいのに。
兄ちゃん場所分かんないよね……
暗いし……

「兄ちゃん!送っていくよ!近くにホテルあるから!」

「あ、じゃ、俺も!1人じゃ危ねぇから。」

「和也さんは留守番!ご飯ちゃんと食べてて!食べないと許さないから!僕は大丈夫!」

「あ、はい……」

僕は兄ちゃんの手をひいて外に出た。


「もー、何でこっちまで来たの?わざわざ来なくていいのに!」

「俺も会いたかったから。」

「……はいはい。」

普通にこういう事言うからずるいよね。

「……俊……何かあればいつでも言えよ?お前には俺しか兄弟がいねぇんだから。」

「うん。」

兄弟……ね……
小さい頃あんな事したのにね(笑)
なんか変な感じ。

「俊、もういいぞ。建物見えてきたし。早く家に戻れ。危ねぇから。」

「あ……うん、わかった。じゃあ、またね。あ!帰るときはちゃんと連絡してよね!見送りに行くから!」

「はいはい。」

片手を適当にフラフラと降ってホテルの方に向かっていった。
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