第15章 おまけ♪
和也side
何で結城が?
しかも俊くんに抱きついてるし……
「お前、今から俊と離婚しろ!!」
「はぁ!?」
「えぇ!?」
俺と俊くんと声が重なる。
離婚……?
何でそうなんだよ……
「お前は俊に辛い思いをさせた。家で夕食作って遅くまで待ってたってのに、お前は遅くに帰ってきてすぐに寝る。朝は何も言わずに出ていくし。最低だな……」
……俊くんが頑張ってくれてたのは知ってた。だから、帰ってきて精一杯構ってやろうと……
けど……疲れて……寝てしまってた。
……言い訳……になるよな。
「違うよ、兄ちゃん。和也さんは僕のために仕事頑張ってくれてるんだ。疲れるに決まってるよ。それなのに我儘言ってる僕が悪いから。」
違う……悪いのは俺だ。
結城が怒るのに無理ねぇ。
「俊くん、いいよ。大丈夫。」
最近、ずっと遅くまで仕事をしていた。
今回の企画書、上に認めてもらえばかなりいい仕事が貰えるかもしれないからだ。
これも俊くんのためだった。
少しでもいい仕事ができれば給料だって変わってくる。
けど、俊くんには辛かったのか……
「ごめん。俊くん。」
「和也さんは悪くないっ!とにかく、兄ちゃん!心配してくれるのは嬉しいよ。会いにも来てくれたし。でも!離婚はしない!」
「……俊くん……」