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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


俊side

「お母さん、結城……俊くんと結婚させて下さい!」

「「はぁ!?」」

そうなるよね(笑)

「その……俊くんにはもう前にプロポーズしてて……」

「俊はなんて……」

「よろしくお願いしますって言った。」

正直に答える。

「母さんは俊が幸せになるなら賛成よ?」

「母さん!?けど、日本じゃ同性婚は……」

「うん、だから海外に行こうかなって。」

和也さんがさらっと答える。

「ちょっと待て!!お前、それ戸籍……」

「変える。俺が向こうで働いて……俊くん幸せにする。言語もいろいろ勉強した!就職先ももう決まった!」

凄い……もうそこまで……

けど、兄ちゃんは…納得してない様子……

「……海外って……どこだよ?」

「……アメリカ……」

「……海外行くって……最近危険なの分かってるよな?そこに俊と行くってのか?!」

「うん……」

「お前……守れんのかよ……俊のために命はって!何が起きても!命かけれんのかよ!?」

兄ちゃんは胸ぐらを掴む。
かなり真剣……そうだよね……
こうなることは分かってた。

「決まってんだろ……守るよ!命より大事なんだ!当たり前だ!!」

すると、兄ちゃんは手を離す。

「……言ったな……もし、俊に何かあれば……即離婚してもらう。日本に帰らせるからな。」

「……あぁ。約束するよ。大事にする。安心しろ。」

……て事は……
結婚許してもらえたって事?
ほんとに?

「母さん……兄ちゃん……ありがとう。」

「……たまには……帰ってこいよ。手紙とか……心配するから。」

「うん。」

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