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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


俊side

出発当日……

母さんと兄ちゃんは見送りに来てくれた。
兄ちゃんは必死に涙を堪えてるように見えた。

「兄ちゃん。」

僕は抱きつく。

「行ってくるね。ちゃんと帰ってくるから。安心して?」

「……おぅ……幸せになれよ?」

僕は兄ちゃんから離れ、和也さんの手を握る。

「じゃあね。」「またな。」

「あぁ、いってらっしゃい。」

兄ちゃんが優しいのは誰でも知ってる。
けど、本当の温もりや優しさを知ってるのは僕だけ。

僕だけが本当の兄ちゃんを知っているんだ。

これからも……そして、これから先も……

特別な関係……兄弟として、僕達は生きていくんだ。




~Fin~

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