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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


俊side

兄ちゃんはリハビリを繰り返し、歩けるようになったのは、僕が2年に上がる前だった。
兄ちゃんは高校生からまた始めると言って、高校にやってきた。
まさかの同じクラス。
最初はどうなるか不安だったけど、友達みたいな感覚で楽しかった。
兄ちゃんの進路先は東大。

医者を目指すらしい。
たぶん、向いてる。
頭良いし、優しいから。

もう少しで僕と兄ちゃんは卒業。
そろそろあの話をしないと。

僕は和也さんから連絡が来た。
『明日は予定空けといて』

たぶん、あの話……

「なぁ、俊。なんか和也からさ、今日は母さんと予定空けといてって来たんだけど……知らね?急に言われて驚いてんだけど……」

「あー、僕もだよ。」

その時はまだ何も言わなかった。
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