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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


結城side

次の日、病院には高校時代の部活のメンバーが来てくれた。
みんな大人になってた。

「いやー、まさか今目覚めるなんてな(笑)」

「遅せぇよ(笑)」

「うっせぇな(笑)」

後で由衣も来た。
由衣はもともと可愛い顔はしていたが、さらに大人っぽさを感じた。

「先輩、お久しぶりです。」

「おー(笑)」

なんか綺麗になってんな。

とは口に出しては言えず。
和也、勿体ねぇな。

由衣とは色々話したいことがあった。
けど、この人数いるしな。
最後にでもいいか。

―――――――――――

「じゃあ、そろそろ帰るわ。」

「俺もー」

「じゃあな。」

ゾロゾロと帰り出した。

「由衣。ちょっといいか?」

「はい?」

「色々話したくてな。よく考えたらこうやって2人で話すことなかったな。」

「そうですね(笑)」

「……和也……告白したのか?」

「え、何で知ってるんですか!?////」

「バレバレ(笑)」

由衣は顔を隠し、恥ずかしがっていた。

「しましたよ……卒業式の日に……けど、『好きな子がいるから』って振られました。まぁスッキリしたからいいんですけどね(笑)」

その相手が俺の弟だということは言えない(汗)

「……お互い失恋同士か(笑)」

「え!?結城先輩が……失恋!?」

「俺だって失恋くらいするよ(笑)初恋の相手だったけどな。」

「へー……クスクス(笑)」

なんで笑ってんだ?

「お互い、頑張りましょう?失恋同士として。」

「……そうだな。」

俺は由衣と連絡先を交換した。
その後も話は盛り上がり、外も暗くなってきた。

「由衣、そろそろ帰らねぇと。危ねぇぞ?」

「そうですね。帰ります。また、来ますね(笑)」

「おう。」
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