第14章 僕のお兄ちゃん
俊side
「ただいま……」
「おかえりー♪俊くん♪」
和也さんが笑顔で出てくる。
「何話してきたの?」
「えーと……内緒(汗)」
「なにそれ……キスとかしてないよね?」
「し、してない!!」
「ほんと?」
「うん!」
和也さんはホッとした顔を見せた。
そして、僕をお姫様抱っこして部屋に向かう。
え……もしかしてだけど……
「ねぇ……帰ってきたばっかりだけど……我慢できない?」
「うん。言ったよね?構ってもらうからって。覚悟してよ?」
うわー……僕のお尻持つかな……
ドサッ
「うっ!」
「ふぅ、俊くんだいぶ重くなったね(笑)」
ムゥ……
失礼な……
「何その顔(笑)可愛い(笑)」
「んっ////」
なんか、和也さん日に日にキス上手くなってる……
だって1回唇合わせたら、興奮しちゃうもん。
「ねぇ、俊くん。ちょっと話があるんだけど……」
「?」
「……結婚しよう。」
「え……でも日本じゃ同性婚は……」
「うん。だから、海外に行こう。俊くんが高校卒業したらだけど。」
「……僕英語ちゃんと話せないよ?」
「大丈夫。その為に今、俺いろんな言語勉強してる。海外で仕事できるように。」
「……僕働かなくていいの?流石にそれは……」
「いいの。俺の傍にいてくれれば、それでいい。」
「兄ちゃんと母さんには?」
「俺から伝える。お願いする。」
涙が溢れ出る……
止まんない……嬉しすぎて……
「泣かないでよ……そんなに嫌かな?(笑)」
「違うよ……嬉しくて……」
僕は涙を拭き取り、向き直る。
「うん、よろしくお願いします。」