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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


結城side

はぁ……
付き合ってんのか……
まぁ、俊も幸せそうだったし……いいか……
けど、なんかしっくり来ねぇんだよな……

急に扉が開いた。

「兄ちゃん!!」

「俊!?うおっ!」

抱きしめられた。

「ちょっ、どうしたんだ!?お前和也と付き合ってんだろ?こんな事していいのかよ?」

「うん……大丈夫。」

マジかよ……
……コイツあったけぇな……

「兄ちゃん……大好き……大好き!」

「はぁ!?何言ってんだよ!」

意味わかんねぇ……
変に勘違いするだろ?!

「……はぁ、スッキリした……ごめんね、急に。」

「ほんとに急だな(汗)」

「何かモヤモヤしてたから……でも、もう大丈夫。」

「大好きってなんだよ……」

「そのままの意味だよ。」

んん?

「これで自分の中でしっかり終わらせることできたから。」

終わらせる?

「僕ね、何か引っかかてたんだ……和也さんと過ごしてきて何か気持ち悪いなって……たぶん、きっちりとこの恋を終わらせてなかったからかな。中途半端な気持ちでいたからさ。」

「……なるほど……な……」

なんとなく分かった気がする……

「うん……これからは『僕のお兄ちゃん』として……また楽しく過ごそう?」

「……フフ……分かってるよ(笑)」

俺はこいつの『お兄ちゃん』。
それ以上、それ以下でもない。

これで終わりにしよう……
辛くもなんともない。
だって、こいつの『お兄ちゃん』で入れるのは俺だけだ。

兄弟という特別な関係……
それで充分……
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