第14章 僕のお兄ちゃん
俊side
僕は和也さんと一緒に歩いて帰っていた。
和也さんは僕の手をずっと握ってくれた。
和也さんのことは大好き。
今までに何度も体も重ねた。
兄ちゃん以上に重ねた。
その度にやっぱり好きだって分かった。
でも……
なんか……寂しい……
「俊くん……」
「なに?」
「……よかったの?……結城と話さなくて……」
「……うん……」
急に和也さんが僕に顔を近づけた。
キスをされると思って目を瞑った。
けど……
「?しないの?」
「?なにが?」
「え……キス……////」
「違うよ(笑)行ってきなよ。俺の事気にしなくていいから。先帰ってる。」
「……いいの?」
「うん。けど!その分帰ったら構ってもらうから!約束!」
「うん!ありがとう!」
やっぱ優しい……
僕は病院の方に走った。