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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


結城side

体に異常は見られなかった。
医者も驚いた。
リハビリして、歩けるようになれば普通の生活に戻るだろうと言われた。

俊と和也は二人並んで横に立っていた。
……あの2人……似合ってるのかもな……案外

「あのさ和也、俊……ちょっと話あんだけど。」

「なんだ?」

俊は何も答えず和也の手を握った。
やっぱそういう関係ってことか……

「……付き合ってんのか……お前ら。」

「あーうん。」

「……そっか……俺が知らねぇ間に色々あったんだな……」

そうか……俺は4年も眠ってたんだ。
当たり前だよな。
前から和也は俊のこと想ってたんだ。

「兄ちゃん、何も言わないの?」

「なんで?何も言うことねぇよ。お前ら、お互い好きなんだろ?だったら何もいう権利ねぇよ。幸せになれよ。」

「う、うん。」

俊はどこか不満そうだった。

とりあえず、俺は2人を家に帰し、頭の中を整理した。

退院したらどうすっかな……
高校卒業してない事になってるだろうから……もう1度やり直すか……?
それも悪くねぇかもな……
俊も同じ学校だし……
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