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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


結城side

「俊……駄目だ……目開けろ……」

今にも寝てしまいそうだ……
このままだと凍え死ぬ。

何度も呼びかけたが、眠ってしまった。
くそっ……くそぉ!!
助け……呼ばねぇと……
携帯……
向こうの部屋にバッグごと置いてきてしまった。

何やってんだ……俺……

諦めかけた時、パトカーの音と共に聞き覚えのある声がした。

和也……?

「結城!!大丈夫か!」

「何で……お前がここに……」

「後ついてきたんだよ。心配だったから。この家の中に入ったら全然出てこなくなったし、不安になって警察呼んだんだ。やっぱもっと早く呼ぶべきだった……」

和也は俺を支え、外に出した。

「俊は……」

「警察の人が抱えてるよ。救急車ももうすぐ来るだろう。」

よかった……

足に力が入らず全体重が和也にかかる。

「うおっ!おい!しっかりしろ!」

「うん。」

その後すぐに救急車は来た。
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