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僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第14章 僕のお兄ちゃん


俊side

兄ちゃんの頭からは血が出ていた。
止まらない……
僕の顔にも落ちてきた。

目……見えてないのかな?
いつもと違う……

兄ちゃんの頬に手を触れる。

「?どうした?」

「ううん……な……にも……」

「寝ちゃ駄目だ……」

僕が凍えるのを心配してか体を摩ってくれた。

兄ちゃんが……泣いてる……
初めて見たかも……
兄ちゃんの涙ってこんなに綺麗なんだ……

眠い……
どうしよ……

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