• テキストサイズ

僕だけが知っているお兄ちゃん 【R18】

第2章 知らなかった


結城side

「兄ちゃん!上がったよ!」

「おう!気持ちよかったか?」

「うん!最っ高!おかげで上せちゃった!」

「そっか、じゃあ俺次入ってくるな。髪、乾かしとけよ?」

「うん!」

俊はタオルを頭に乗せ笑顔で応えた。
いつも、俊は風呂に入った後、すぐに眠くなり眠ってしまっている。
風邪ひくといけねぇから、すぐに入浴を済ませ、上がることにした。

「俊、乾かしたか?」

「ん?……うん……乾かしたよ?」

「ってお前!また寝てただろ?!」

俊の髪を触るとまだ湿っている。

「あーもー!ちゃんと乾いてねぇし!ほら、起きろ!兄ちゃんが乾かしてやるから!」

俺は無理やり俊を起こしドライヤーでサッサっと乾かす。
俊はその間完全に寝ていて、俺に寄り沿った。
寝顔が子犬に見えてしまう。
俺は理性を保ち、自分達の部屋に俊を運んだ。

俺も髪を乾かし、早めに寝ようと自分のベッドに入る。

「兄ちゃん……」

俊が目を覚まし、枕を片手に俺のベッドに近づく。

「どうした?」

「一緒に寝たい。」

珍しいな。今まで一緒に寝た事はなかった。

「あぁ、来いよ。」

「うん。」

俊は俺の隣に横になり、俺の胸元に顔を近づける。
今日はスッゲェ甘えてくる。

「俊?どうかしたのか?」

「……」

何も応えないが手に力が入るのが分かった。
/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp