第2章 知らなかった
俊side
兄ちゃんとあんな事があった後、僕はすぐにお風呂に入った。
本当は一緒に入りたかったけど、兄ちゃんが理性が保てないと思うからって断られた。
「理性」ってなんだろ?って思ったけど聞き返さず風呂に向かった。
「ふぅ〜気持ちいい〜」
ちょうどいい温度で落ち着いた。
でも、兄ちゃんは僕の事が好きって言ってくれたけど夕方、女の人と……
信じていいのかな?
そりゃあ僕だって兄ちゃんのことは大好きだよ?
でも、あんな事してるの聞いちゃったら不安になるし、兄ちゃんは凄くモテる。
僕は色んな事を考えすぎて少しずつ上せてきていた。
「気持ち悪い……」
「俊?大丈夫か?」
「う、うん!今から上がるよ!」
上せていて上手く歩けない。
浴室の扉を開けると視界がクラっと曲がり前に倒れ込もうとした。
「っ!?俊!?」
「うっ!」
けど、兄ちゃんが支えてくれてギリギリセーフ。
良かった……
「ありがと……兄ちゃん……」
「お、おう……////」
「どうしたの?」
顔が赤い。
あ……
「ごめん、早く服着て。」
「う、うん!////」
僕は「理性」の意味がなんとなく分かった気がする。